翼はなくても

行きたい、を少しずつ叶える

キャンピングカーの旅を決意した3つの理由

ずっと行ってみたかったニュージーランド

考えに考えて

 私たちが小型キャンピングカーの旅を選んだ理由。

 

 ニュージーランドは左側通行

意外に知られてないのですが、ニュージーランドは左側通行です。

つまり、日本と同じ右ハンドル!

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ニュージーランド南島 国道一号線

 

つまり、海外ドライブにつきものの

 

   左ハンドルの恐怖!

 

がありません。

私たちは、ハワイ・ドイツ・スペインなどで(5日程度ではありますが)

ドライブ旅行をしたことがあります。

レンタカーでの移動は、個人旅行の幅を劇的に広げてくれる素晴らしいツールなのですが、

 

「思わず左車線に入ってしまって、対向車と正面衝突!」

 

という恐怖と常に隣り合わせです。

 

 怖がりながらも運転しているうちに慣れてくるのですが、

慣れてきた頃が危険。

特に交通量の少ない交差点を曲がる時、いつもの習性で左側へ寄ってしまうんです。

「どこかなぁ~」なんて考えながらなら、危険は倍増!

 

そこで、ハンドル切る度に

「曲がったら右!!!(車線に入る)」

と唱えることを習慣にしていました。(笑)←では済まされない!

 

しかし、

イギリスおよびオーストラリア・ニュージーランドなど旧英連邦の国々、

そして日本は世界でも少数派の左側通行国。

日本人にとって

  

ニュージーランドは数少ない「運転しやすい外国」

なのです。

 

逆に、ニュージーランドは超人気の旅行先なので、

欧米やアジアの右側通行の国々から大勢の観光客が押し寄せおり

この右側通行族の事故は相当な社会問題になっているそうです。

そのため

レンタカーの貸し出しの際には「左側通行」に対する注意喚起が

何度も何度もなされます。

多数派の右側通行国が来たツーリストへの対策なのです。

ハンドルの前には

「KEEP LEFT!」

の大きなステッカー。

ニュージーランドでは「日本人で良かった」と思えます。(笑)

 

車中泊専用車がある!?

初め、私たちは本格的なキャンピングカーを借りようと思っていました。

 

ニュージーランドはキャンピングカー天国らしいと聞いて

憧れのフル装備のキャンピングカーで

ニュージーランド大自然を走り抜ける!っていうイメージがまず最初でした。

 

しかしレンタルキャンピングカーを探してみると

いわゆるキャンピングカーと言われてイメージする大型のキャンピングカーは

ミニバスみたいな大きさです。

日本でキャンピングカーを運転しているわけではないので、

バックも見えなさそうだし、車体感覚がつかめるかなぁ・・

ちょっと怖いなぁっと・・・。

 

その上、ニュージーランドではマニュアル車が主流のようで、

オートマは少数派で選択肢がぐっと減ってしまいます。

大型車のオートマは非常に割高なので、

ひと月となるとレンタル料が莫大で予算オーバー。

 

大型車 & マニュアル & 外国の道

 

というのにはちょっとハードルが高いなぁ・・・。

怖いなぁっと。

 

その中で見つけたのが下の写真のような、小型キャンピングカーです。

ニュージーランドでレンタル可能なキャンピングカーの中でも最も小型のタイプ。

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北島でレンタルしたJUCY社 CABANA

キャンピングカー???って感じでしょ。

でも、これニュージーランドではけっこうポピュラーな小型キャンピングカーです。

 

この車、

なんだか、見慣れた形してませんか?

(すでに気が付いてる人もいると思いますが・・・)

 

トヨタの「エスティマ」や「ハイエース」です!

 

日本の中古車を大量に輸入しそれをベースに、カスタマイズしたものです。

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私たちが南島で愛用した小型キャンピングカー(エスティマ

 

車体・駆動構造はそのままに後部座席にベット・調理器具・ストレージなどを組み込んだものなので「運転」という部分に限ればなんら変わりはありません。

 

もちろん全車オートマ!

 

これなら、不安なく運転できる。

間違いない!

  

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カイコウラのホリデーパークに並ぶ小型キャンピングカー

 

そこで、逆に発生した心配は

こんな車で本当に生活できるのか?です。

 

 

 一か月も「難民生活」みたいなことになったら、何のための旅行かわからない!

修行しに行くんじゃないのです。

 

  まぁ、実際1月この車で生活してみた感想は

「キャンピングカー」というより「車中泊専用車」でした。(爆笑)

 

ただ、少なくとも私たちの愛車ノアとは比べものにならないくらい、

 

相当高度にカスタマイズされた超優秀な車中泊専用車

 

でした。

(この車の装備性能については別で詳しく説明してます。)

 

先ほども書きましたが、   

ニュージーランドはキャンピングカー天国です。

「キャンパーバン」という呼び方が一般的なようです。

多くのニュージーランド人(キーウィー)は自分のキャンパーバンを持っていて、

休日には家族でお出かけするというのが一般なのだそうです。

レンタル会社もびっくりするほどたくさんあって、

私たちが通常イメージするキャンパーバン、

つまりフルキッチン・シャワー・トイレ完備の大型車も当然多いのですが、

もう少し装備を軽くした小型のキャンパーバンも沢山あって、

それで旅行している人もたくさんいるのです。

 

例えば、日本で車中泊を考えた場合、

せいぜい「道の駅」の駐車場って感じですよね。

「温泉付きの道の駅」なんかがあればまぁマシなんですが、

どこでもあるものではありませんし、

そこだって連泊はキツいです。

 

実は、ニュージーランドはには、

そんな簡易なキャンピングカーでも旅ができる

「設備」が整ってるのです。

このキャンピングカー用の宿泊施設「ホリデーパーク」が重要なポイントになります。

 

  

キャンピングカー専用の宿泊場

   

このホリデーパーク、日本でいうと、「オートキャンプ場」が一番近いと思います。1000円~5000円の料金を払って駐車スペースと施設の利用するシステムですね。

 

でも、日本のそれとは、数も設備も桁違いの充実度です。

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「ワイトモ TOP10ホリデーパーク」の共用キッチン

 

私たちが多用した3500円(二名利用)くらいのホリデーパークの場合

共用キッチン(コンロ・冷凍冷蔵庫・電子レンジ・トースターなど)

温水シャワー

水洗トイレ

更にソファなどを置いたラウンジやバーベキュースペース

そしてプールや子供が遊べる遊具などが、ほとんどの場合完備されていました。

そのすべてが、基本的に、相当清潔に管理されています。

 

ニュージーランドではキャンピングカーでのレジャーは凄く人気があり、

このホリデーパークがニュージーランド全土にめちゃくちゃたくさんあるのです。 

車中泊でも一ヶ月の間、

    人間らしく生活できた

のはこのホリデーパークあればこそだったと思います。

 

実際、こういう小型のキャンピングカーで多くの観光客

(欧米・そして日本以外のアジア人)が長期旅行を楽しんでいます。

 

  

  

①左側通行の国で

②乗りなれた日本製ワンボックスを運転し

ニュージーランド全土に宿泊地がある

 

「それなら、私たちもやれるんじゃない?」

 

これが、私たちがニュージーランド一ヶ月の旅を決断した理由なのでした。