翼はなくても

行きたい、を少しずつ叶える

車中泊の難点

一ヶ月に渡る、お手軽キャンピングカーでの車中泊の実体験から

「やっぱり、これはイヤだよね」

という、車中泊の難点についてです。

こういうのは絶対ダメって人は、お手軽キャンピングカーはお勧めできません。

 

狭い

ま、ワンボックスに布団を敷いて寝ているわけですから、

後部座席以上の広さはありません。当然です。

 

家の車で車中泊するよりはるかに寝心地は良いのですが、天井も低いです。

ダブルベッドに二人で寝ることができない人は無理だと思います。

 ただ、ガタイのでかい欧米系のカップルが普通に利用してますけどね。

着替えるのも二人同時はちょっと無理かも。

寝室&キッチン&クローゼット&マイカー 狭いのは仕方ない



狭いがための機材・ストレージの使いにくさ

ストレージ(物置)や冷蔵庫も良く考えられているのですが、

ベットの下にあったり、車外に出なければ使えなかったり、

やっぱり不便です。

 

これはエスティマタイプのキャンパーバンの致命的な欠点です。

実際利用してないので実感はわからないのですが、

ハイエースタイプなら少しはマシのようです。

(キャンパーバンの詳細な説明は別途する予定です。)

私たちも必要な品をどこに配置するかを考えるなどして、

常になんとか快適に過ごす工夫をしていました。

これも、車中泊っぽいですよね(笑)

「旅先ではノーストレスで居たい」って人は、

イライラして機嫌悪くなると思います。

逆にその工夫を楽しめる人は、この旅に向いてます。

 

雨・風

 

雨の日だってある。風の日だってある。

旅先での雨はただでさえ、嫌なものですが、

トイレへ行くにもキッチンへ行くにも傘

 

・・・イヤですよね。

これも、車中泊ならしかたない!がまんです(笑)

 

ただ、キッチンもちゃんとしたホリデーパークであれば

(当然屋内の)広いキッチン・ダイニングがありますので、

調理や食事に困る事はありませんでした。

それに必ず大きな洗濯機と乾燥機を備えたランドリーがあるので、

雨の日の洗濯も平気。

っというか、逆に

洗濯は基本どこにも行けない雨の日にする作業でした。

 

しかしながら、ニュージーランドでは本当にみんな傘をさしません。

特にホリデーパークでは傘の使用が禁止されているのか!?

と思うほど、皆さん濡れても平気なのでした。

そうだ!濡れても平気になればいいのだ!(ちょっとムリ)

だから、

私たちの場合、毎日天気予報をガンミして雨から逃げ回ってました。

 

電源が外から引けない

本格キャンピングカーは電気製品(冷蔵庫・コンロ・電子レンジなど)を

たくさん積んでいて、その為の大きいセカンドバッテリーを積んでいます。

ただ、停車している間にこそ電気を利用するので、

多くのキャンパーバンはホリデーパークなどで停車している間は、

電源を外からとる仕組みになっています。

(電源がない場所でも利用できますが、

  セカンドバッテリーが持つ間のみということになります。)

だからこそ、本格派のキャンピングカーは車内で調理・食事をすることができます。

雨の日なんか、これは本当にうらやましかった。

 

お手軽キャンパーバンは冷蔵庫くらいしか

セカンドバッテリーを使う電化製品がないので、

外から電源を取るシステムがありません。

 

その為、私たちはホリデーパークに到着したら、

要冷蔵の食材はキッチンの冷蔵庫に収納して

車載の冷蔵庫は切っていました。

 

ちょっと面倒ですが、ホリデーパークの冷蔵庫(冷凍庫)って巨大で、

入れる場所に困ることはありませんし、

どうせ食材はすべて共用キッチンを使うので

あらかじめ移動しておいた方が楽なんですね。

 

トイレ・洗面・シャワー

これも「車中泊」であれば仕方ありませんが、

当然トイレ・洗面・シャワーは共同です。

 

朝・・・トイレに行きたい

 ・・・ベッドになっている後部座席で靴を履き、

 ・・・とぼとぼトイレに。

特に雨の朝は起きるのさえイヤになります。

 

ただ、基本的にホリデーパークのトイレ・洗面所・シャワーは

かなり清潔に保たれています。

まぁ、マナーの悪い人が使った直後にあたることもあるし、

とても混んでいて、使いたい時に使えないという事もありました。

 

水圧などの性能も、ちゃんとしたホテル並みの造りのところから、

悲しいほどしょぼいものまでさまざまですが、

おおむね、ホリデーパーク利用料に準じる感じでしょうか。

 

洗面も各国人が横並びで歯磨きする感じ。

基本的にお湯は出ます。

いづれにしろ、水回りの共用はイヤという人は、無理だと思います。

 

ただ、トイレを完備しているキャンピングカーの場合

トイレを使うと、定期的にトイレのタンクを掃除しないといけないんです。

大きなホリデーパークには専用のブースがありました。

やったことがないのでなんともいえませんが、

なんとなくめんどくさそうな感じでした。

 

それに

朝、車から一歩でると、

輝く朝日が、鳥のさえずりが、波の音が迎えてくれるのは

そう、悪いものではないんですよね。

夜中にどうしてもトイレ行きたくなって外に出たら

夢のような満天の星が広がっていた、

なんていう経験もキャンパーバンだからこそです。

 

国際交流

海外旅行でも「日本人としか会いたくない」という人はこの旅には向きません。

なんせ、

ホリデーパークで日本人に会ったのはたったの一回

 

キッチンで食堂でランドリーで、

様々な国から来た様々な人種の人と衣食住を分かち合うわけです。

ドイツとフランスと中国、そしてオーストラリアの人が多かったように思います。

「ここのコンロは火力が弱いねぇ」とぐちりあったり、

ランドリーの操作方法を協議したりとか、

そういう生活レベルの交流は日常茶飯です。

もちろんどの国の人とも英語で話します。

 

私たちはあまり英語が話せないので「楽しい」というレベルには達しないのですが、

英語が話せる人なら(英語が上達したい人なら)きっと良い環境だと思いますよ。

 

もちろん、英語を話せないとダメ、というわけではありません。

英語の通じない中国人もたくさん居ましたし、現に私たちは相当に話せません(笑)。

 

それに、いろいろな国のいろんな人が、いろんな食事を、

いろんな方法で作っていろいろな様子で食べているのを見るのは

本当に楽しかったです。

逆に、買ってきたサーモンをさばいて刺身にして食べてたら

フランス人が目を丸くして見てましたっけ。(笑)

 

如何ですか?

ぶっちゃけ、日本で車中泊が楽しめる人なら、きっと
極楽 車中泊 in ニュージーランド
を楽しめるはずです。

 

しかし、正直に言うと、ニュージーランドでも

年配のカップルは本格的な大きいキャンピングカーを使っている人が

多かったと思います。

逆に若い子達は、なんの装備もない普通のおんぼろ車の後部座席で、

毛布にくるまって寝てました。やっぱりいいなぁ、若いって。

 

私たちは安心安全と自由度を優先した選択だったので

使いにくさについては割り切りましたが

ちょっと辛いかなぁ、と思う人は、

もう少しグレードの高いキャンピングカー

(トイレ・キッチン・洗面・リビングが装備されている)を

検討されたほうがいいと思います。

 

私たちも次回は「エスティマ」タイプではなくベッドが屋根についている「ハイエース」のタイプにしようかなと考えています。

キャンピングカーの詳細は後述します。