翼はなくても

行きたい、を少しずつ叶える

ニュージーランドのホリデーパーク・キャンプ場

ニュージーランドのキャンピングカーの旅が楽しいのは、

キャンピングカーの為の宿泊場所

ホリデーパーク・キャンプ場が非常に充実しているからです。

 

日本でもそうですが、ニュージーランドでも

一般の駐車場や路上に車を停めて一夜を明かすことは禁じられています。

むしろ、キャンピングカーを楽しむ人口が多いため

ニュージーランドでは規制も監視の目も大変厳しい

ので、キャンピングカーの旅をする場合は、

必ずホリディパークやキャンプ場を利用します。

 

特にお手軽キャンパーバンの場合、車載の機能が乏しい分

このホリデーパークの機能性が大変重要になります。

南島 ワナカ湖畔のホリデーパーク



キャンパーバンが宿泊できるホリディパーク&キャンプ場

ホリデーパークというのは

日本で言うのであれば「オートキャンプ場」が一番近いです。

広い敷地に

・車を駐車する「サイト」

・宿泊できる「コテージ・キャビン」

が並び、

利用者が自由に利用できる施設として

・キッチン

(・ダイニング)

・シャワー(温水)

・トイレ

(・ランドリー)

そして、

管理人がいる

・受付(ミニ売店

がある、という感じです。

 

「オートキャンプ場に近い」とは書きましたが、

日本のオートキャンプ場でここまで設備が整っている場所を私は知りません。

 

ホリデーパークという名前になっていれば、

ほとんど間違いなくこれらの施設がそろってます。

ただし、施設の充実度はピンからキリまであります。

基本的には「値段なり」ですが、

でも安くても立派だったり、高くても期待はずれだったり!

 

キャンプ場はたった一度しか使いませんでした。

専用アプリで見ると、NZには

めちゃめちゃたくさんのキャンプ場がありますが

中には、「ただの野原」みたいな所も多いようです。

 

 

私たちが実際に宿泊したホリデーパーク・キャンプ場を

3っつのカテゴリーに分けてみました。

設備の充実したホリデーパーク

クイーンズタウン(都会)のホリデーパーク、ほぼ満員状態です



私たちがお手軽キャンパーバンで利用したホリデーパークは、

主に一泊40~50NZドルかかる設備の整ったホリデーパークです。

NZ全土にある「TOP10ホリデーパーク」とか、

クィーンズタウンのレイクビューホリデーパークなんかが

一番設備が充実しているタイプになります。

 

ちなみに、TOP10ホリデーパークは

3種のグレードがあるようです。

①プレミアム

②スーペリア

③クラッシック

 

プレミアムとスーペリアの差はインターネットの回線が大きいとか、

ジャグジーがあるとかそういうことらしいのですが、

私たちはあまり差は感じませんでした。

利用料はプレミアムがちょっと高めの値段設定。

(余談ですが・・私はジャグジーって日本ではとても好きなんですが、

 外国のジャグジーは実際見ると・・・入る気になれません(笑)。)

 

プレミアムとスーペリアは施設が初めから

    「TOP10の規格」

にのっとって作られているようで、ほとんど不安なく利用できます。

 

それに比べると、クラッシックは

日本の「〇〇青年の森キャンプ場」とかいう感じの

集団宿泊施設をそのまま流用してある印象でした。

それでもちゃんと改修したり、足らざる施設を追加で建設するなどして、

快適な使用感は確保してあります。

 

利用料はスーペリアとクラッシックの値段差はあまりない感じでした。

むしろ場所に拠る、というか、

都会のホリデーパークは高めの値段設定だと感じました。

 

ただ、価格設定は同じTOP10の同じグレードでも

施設ごとに違っているので注意して下さい。

 

更に、同じホリデーパークパークであっても

「電源付きかどうか」で値段が変わる場合が多いです。

 

①パワーサイト(電源付きサイト)

②アンパワーサイト(電源なしサイト)

 

どちらにするかで決まってきます。

当然パワーサイトのほうが高いです。

試しにトップ10のホームページで10月末頃の

南島カイコウラの料金を検索してみたら。

 

アンパワーサイト:48ドル

パワーサイト  :52ドル

 

となっています。

やっぱり、3年前に比べると随分値上がりしているようですね。

これは大人2人の場合で、3人目以降は別料金です。

 

また、しばしば「全サイトがパワーサイト」というホリデーパークもあります。

その場合、アンパワーサイト利用者にとっては値段設定が割高です。

ちなみにパワーサイトに設置されている電源は、車用の特殊なコンセントで、

通常の200Vのコンセントとして利用することはできないので

お手軽キャンパーバンにとっては「宝の持ち腐れ」になります。

 

また、ホリデーパークにはコテージが併設されています。

ベッドがあるだけみたい部屋

(トイレやシャワーやキッチンは

  サイト宿泊者と同様、共同のものを使うことになります。)

もあれば、

専用トイレ・シャワールームや、簡易キッチンまでついているものまでさまざまです。

ちなみに、カイコウラの上記のサイトと同じ日程で

 

スタンダードキャビン(バスルームなし)  :  85NZD~

ユニット (バスルーム・キチネット有り) : 145NZD~

モーテル (バスルーム・キチネット有り  : 165NZD~ 

 

となっています。  

Top10ワイトモのキャビン


 

私たちも、車中泊に疲れたり、雨が降ったりしたら

「コテージ泊しよう!」

と思っていたのですが、実際旅を続けるうち車中泊に慣れて、

逆にストレスを感じなくなった関係で、

結局一度もコテージは使いませんでした。

 

私たちが多少割高でも「設備の整ったホリデーパーク」

を選んで宿泊したのですが、それは

①シャワー設備に「はずれ」が少なく、無料で時間制限も緩やか。

②キッチン・ダイニングが充実していて、ストレスがない。

この2点が大きかったからです。

 

キッチンやシャワー設備について別途詳しく説明します。

 

大型で装備がそろったキャンパーバンなら、

車の中だけでもある程度快適に暮らせますが、

お手軽キャンパーバンの場合は共用施設に依存せざるを得ないので、

特に天候が悪いことが予想される場合は

設備の充実したホリデーパークを選ぶことが必須です。

Wifi環境も大手の方がよりしっかりしています。

(それでもつながらないことはありましたけど)

 

基本的には「サイト」がちゃんと区切られ、

サイト番号が記載されたパークの地図を渡されて

「あなたはココ、○番に停めてね。」

と指示されます。

しかし、私たちが訪れたシーズンは(特に平日は)

空いているホリデーパークもあり、

「たくさん空いてるから、好きなところに停めていいわよ~。」

ということも多かったです。

 

カジュアルなホリデーパーク

値段が安い(一泊20から30ドルくらい)のホリデーパークでは、

あまり充実した施設は望めません。

より「キャンプ場に近い」感じでしょうか。

もしくは逆に、都会ではほとんど「駐車場に近い」感じのところがありました。

シャワー設備がしょぼかったり、温水シャワーが有料だったりします。

キッチン設備も本当に簡易で、

シンクも1つだったり、コンロがなかったりすることだってありました。

冷蔵庫は必ずありましたが、小さかったかも。

駐車場に見えますが、れっきとしたオークランドのホリデーパーク

 

ダイニングスペースもほどんどないです。

雨の朝にダイニングスペースがないホリデーパークに宿泊して

困ったことが二回ありました。

 

施設によってさまざまなので、アプリなどで個別に検討するしかないです。

実際行ってみて初めてわかるという場合もあります。

 

キャンプ場

初めに書いたように、ニュージーランドにはたくさんキャンプ場があるのですが、

水道もトイレもないただのフィールドという場合も多いです。

そいいう所で泊まることができるのは

「セルフコンテインド」

つまり、トイレを持っているキャンパーバンのみです。

「ノンセフルコンテインド」

つまり、トイレがないお手軽キャンパーバンは

ちゃんとトイレ施設のあるキャンプ場を選ぶ必要があります。

 

一か所だけ、マウントクックでDOCの運営するキャンプ場に宿泊しました。

①キッチン・ダイニングはシンクのみ、コンロなし

②シャワーなし

③トイレは照明なし(水洗だっと思います)

 

常駐の管理人もおらず、

「置いてある袋」にお金を入れて箱に投げ込んでおくというスタイルです。

半券を車のダッシュボードに掲示しておく必要があるので、

係員が定期的に箱の中身と車を点検してまわるんだと思います。

 

調理はカチットコンロをキッチンに持ち込んでしました。

照明が一切ないので、

夜間のトイレはヘッドランプが必須です。

私にとっては相当なアドベンチャーでしたが(笑)

空には降るように鮮やかな星々・・・素敵でした。

 

シャワーなしという環境ではありますが、

非常に素敵な場所だったのでできれば2泊はしたかったのですが、

天候の関係で一泊のみでした。残念。

 

もう一か所、真剣に宿泊を考えたのは

ワカティブ湖畔の無人キャンプ場です。

キャンプ場と言っても設備はトイレのみ(笑)

ここも無人で、袋に料金を入れて箱に入れる方式でした。

本当に美しく静かな湖畔のキャンプ場ですばらしかったのですが、

誰一人居ない静寂に逆にビビッてしまいました。

天気も良かったし、星が綺麗だったろうなぁ・・・。

もしこんな所でも、

トイレ・キッチン付きのちゃんとしたキャンピングカーなら

じっくり楽しめたかもしれません。

美しい水と緑(と簡易トイレ)以外、何一つない湖畔のキャンプ場

 

以上、ざっくりホリデーパーク・キャンプ場について感じたでした。

本当に場所によって違っていて、

どこに行ってもそれぞれ個性を見つけることができて楽しかったです。

 

気に入ったホリデーパークを見つけたら、何泊か追加して

ゆるーい感じでじっくりその土地を楽しむ!

そんなスタイルの旅、良いですよ。