翼はなくても

行きたい、を少しずつ叶える

ホリデーパークの設備 キッチン ダイニング

ニュージーランドの「車中泊」を支えてくれるホリデーパーク。

私たちがお安く、お気楽にNZ旅行ができたのも

優秀なホリデーパークがあればこそでした。

 

当たり前の話ではありますが、

これらの設備はホリデーパークに利用料を支払った人は

全部、無料で利用できるのです。

 

では、どういう設備があるのか、

私たちが実際利用したホリデーパークの様々な設備の中から、

まずは

キッチン・ダイニングの紹介と

基本的な利用方法について書いていきたいと思います。

 

このブログで説明するのは、主に私たちがよく利用した、

ホリデーパークとして一番設備の整っているタイプのキッチンです。

北島 トンガリロ国立公園内のホリデーパークのキッチンダイニング



 コンロ

ほとんどの場合、電磁コンロです。一か所だけガスでした。

たいてい、5つくらいは並んでいて、使えないほど混みあうことは稀でした。

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ちょっと年季の入ったアカロアホリデーパークのコンロ・下に自由に利用できる鍋の類が見えてます。

使い方は、大体の場合

 

コンロ全体のスイッチ(上の写真の左上に白いスイッチが見えます。)

     ↓

個別コンロのスイッチ(電磁調理コンロの横に2つの黒いスイッチが見えます。)

     ↓

   火力調節   (このコンロでは黒いスイッチで調節も行うようです。

             3~5段階くらいの調節ができるのが普通です。)

 

ニュージーランドではホテルのコンセントにも

「コンセントを利用可能にするためのスイッチ」がついていて、

それをオンにしないとコンセントが使えません。

「コンロを使うときはonに、使い終わったらoffにしてね」

と注意書きがあります。

その上で操作パネル上の電源をonにするという順番です。

でも、別に安全装置が別にかかっていて、作動しないことがあり

「どうすれば作動するの?」

っと、各国人が話し合ったり、教えあったりということがしばしばありました。

 

「ぜんぜん熱くならない!」

っと思ったら壊れてた!とか、

火力が弱くてイライラしてたら、いつの間にか逆に熱くなりすぎて焦がしたり、

各国の方々と

「ここのコンロ、使えねぇなぁ!!!」

なんて、愚痴のこぼし合いで共鳴したことも・・・ずいぶんありましたねぇ(苦笑)

 

 

シンク

これもたいてい複数並んでいます。

日本人としてはとっても小さく感じるんですが、それは

シンクそのものを洗い桶代わりに使う

からです。

シンクに直接水を貯めて野菜や食器を洗うのです。

水とお湯の栓が別がそれぞれあります。

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一般的なシンク 壁の小さい装置は食器洗い洗剤 大きいのは給湯器

 

余談ですが
「欧米人は洗剤で洗った食器をすすがない。」
という話をずいぶん昔に聞いたことがあったのですが・・・事実です(笑)

シンクにお湯と洗剤を投入して次々洗いあげ、

泡だらけの食器をそのままきれいに拭きあげ→完了!というのを何度も見ました。

でも普通に「すすぐ人」も居たし、お国柄なんでしょうか?

ドイツ系はたぶん、ほとんどすすがない感じでした。

アメリカ系はたぶんすすいでいる感じ??? 

いや、語学が堪能なら、それぞれのお国事情を調査したいくらいでした(笑)

 

ちなみに、キッチンに共用として備えられている備品としては

 

食器洗い洗剤  :ほとんど必ず常備

食器洗いスポンジ:あったりなかったり

台ふき     :ほとんど必ず常備

ふきん     :あったりなかったり

(ただ日本人的にフキンを共用したくはないので、自分のものを使ってました。)

という感じでしょうか。

どのホリデーパークも使う人ひとりひとりが、

使う度にきれいに清掃していくことを望んでいますので、

その為の備品はきっちり完備してあるのです。

 

 そして、どこの国の人であってもホリデーパークでは

コンロもシンクも非常にきれいに使用しています。

 

シンクも利用する度にきれいに拭きあげてピカピカにしておく!

が大原則で、散らかしっぱなし、汚しっぱなしはほとんどありません。

 

コンロもシンクも使い終わったら

   wipe out!

が基本です。

その辺のマナーは相当しっかり守られていることが、

ホリデーパークの利用を気持ちのいいものにさせてくれました。

 

冷蔵庫・冷凍庫

必ずあります。相当でかいです。

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冷蔵庫・冷凍庫 ショーケース型の冷蔵庫も良く見ました(中古かな?)

上の写真の場合、左から

ショーケースのような冷蔵庫

冷凍冷蔵庫

冷凍庫

の順に並んでます。

 

 

冷蔵庫にはたいてい

・持ち物には名前を書いて!

・自分のもの以外は使わないで!

・放置されてたら捨てます!

冷蔵庫の貼紙。この書き方に「管理人さんの性格」がにじみ出る!?

 

という注意書きが貼ってあって、マジックペンが下がってます。

それぞれの持ち込んだ袋や段ボールに名前を書いて入れておく、という方法です。

私たちも常に専用段ボールを用意しておいて、

ホリデーパークについたら冷蔵品をキッチンの冷蔵庫に入れるのを

習慣にしていました。

 

パワーサイトに泊まっている人は自分の冷蔵庫を使うからか、

「冷蔵庫が一杯で自分たちの荷物が入れられない」

ということはありませんでしたが、

ハイシーズンの場合はちょっと窮屈になるホリデーパークもあるかもしれません。

それを見越してか、大きなホリデーパークでは、

まぁ、これでもか!ってくらい、巨大冷蔵庫が並んでいるところもありました。

冷凍庫もたいていあります。

 

いろんなタイプがあって、冷蔵庫だと思って食材を入れようとしたら、

実は冷凍庫だった、なんてこともありました。

その「一見冷蔵庫に見える冷凍庫」の中で

「凍ってはいけないはずの食材」が凍り付いているのも目撃しました(笑)。

よーく見ると扉に

「食材が凍り付いた場合でも保証はしません。」

という注意書きまでご丁寧に貼ってあるのですよね。

「それなら、もっとしっかり大きく

         [Freezer]   と書けよ!」

って突っ込みを入れましたが・・・ま、自己責任(笑)

 

電子レンジ

必ずあります。大きいところは複数ある場合が多かったです。

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壁に設置してある電子レンジ 下にトースターもあります

 

ただ使い方がいまいちわからない場合もあって苦労しました。

けっこう出力が大きい場合があって、コップ一杯のミルクをあたためるのに

90秒すると吹きこぼれてしまったりもしました。

オーブン

これもほとんどあったと思います。でも使いませんでした。

前々項の、冷蔵庫の写真の横にも、オーブンが映ってますのでご参照ください。

「ラムのロースト」

とか、挑戦したかったんですけどねぇ

・・・残念ながら、使い方がいまいちわからないのであきらめました。

 

全体的に、ホリデーパークであまり凝った料理を作る人は少なめだったと思います。

たいていパスタにソースをかけるとか、肉を炒めるとか、その程度。

私たちも基本毎日、牛肉かラムのを焼いて食べてました。

(というか、ニュージーランドって薄切り肉がないんです!!!

    ニュージーランドでの食生活についてはまた別途書きますね。)

ただ、私たちはやはり野菜が食べたいので

別にスープやサラダを作って食べてましたが、

そこまで手をかけている人は少数派だった気がします。

給湯器

これも、たいてあります。

そのままインスタントコーヒーが作れるくらいの熱湯が直接出てきます。

(温度調節はない)

これもシンクの項の写真をご参照下さい。

コンロの優劣が未知数の場合が多いので、

「お湯を沸かす」という工程は絶対これを併用することをお勧めします。

なんせ、コンロがねぇ・・・あてにならないんです(笑)

トースター

ほとんど、必ずあります。

食パンはニュージーランドの場合、

薄切り(いや、超!薄切り)のものが多いので、

オープントースターではなくポップアップ式がほとんどです。

これも、それぞれ焼け方に「個性」があり(笑)

しっかり見張ってないと焦がしたりしますので要注意。

炊飯器

一度だけ炊飯器を見かけましたが、基本的にはありません。

中国系・韓国系の人が個人の炊飯器を持ち込んでいるのは見ました。

ニュージーランドでお米は買えますので、

鍋で炊く技術を身に着けていきましょう!

大丈夫、けっこうおいしく炊けます。

ただ、小さな鍋で炊くと吹きこぼれるため、

ジューシーの備品の鍋ではお米が炊けなかったことは申し添えておきます。

そして、どういう需要があるのか良くわかりませんでしたが、

電気鍋のようなものが置いてあるところも多かったです。

鍋・フライパン・など調理器具

鍋などの調理器具は、グレードの高い低いには全く関係なく

それぞれのホリデーパークの方針によって、

置いてあるところと置いてないところがはっきり分かれます。

 

パターンは3っ。

①ありったけの調理器具すべてが、自由に使えるように置いてある。

  鍋やフライパン、その蓋、まな板、ボール、包丁、ピーラー、お玉など

  雑多な用具が置いてあって、

  「自由にお使いください。でも必ず洗って片づけてね」

  というもの。

  有る物はあるが、ないものはない・・・あればラッキーという感じで、

  決して必要数を用意しているというものではありません。

  ほとんど統一性がないし、古いものも多いですが、利用者としてはありがたい。

  長年ホリデーパークを運営する中で生じた「忘れ物」等を

  自由に使えるように置いてある場合が多いのではないでしょうか。

  特にジューシーの備品は使い辛いものが多かったので、本当に助かりました。

 

②必要な備品があればレセプションに相談して個別に貸りる(無料)

   たぶん、置いておくと無くなったり、汚れたりと管理が大変なので、

   「必要なものが欲しければ言ってね。あれば貸してあげる」

   というパターンです。

   デポジットを取っておいて「ちゃんと洗って返却してね」ということです。

   借りたことはないのですが、

   困ったときは相談してみるのもありだと思います。

 

③鍋・フライパン・食器などを有償で一括貸し出し。

   レンタル品として調理用具を一式貸し出しするというもので、

   しっかり商売です。

   2人分の調理器具や食器・カトラリー・一式で30ドルくらいは

   とっていたような気がします。

   一回だけ中国系のカップルが使っているのを見ましたが、

   とてもおしゃれなセットでした。(まぁ有償だからそんなもんかなぁ。)

   キャンピングカーを借りている場合は、

   「自分の調理器具」をみんな持っていますが、

    普通車で来てキャビンに宿泊する人は、持っていないので、

   「今日は自炊の気分」

    って時に使うのでしょう。ちょっと割高ですしね。

 

ちなみに、私たちは朝はコーヒーが欠かせず、

しかも、できればエスプレッソを飲みたいという強い希望があったので、

普段使っている、コンロ用のエスプレッソメーカーを持って行きました。

なので、コーヒーメーカーがあったかどうか、思い出す事ができないのですが、

たぶん、なかったところが多かった気がします。

 

バーベキュースペース

これも、ほとんどのところにありました。

バーベキューというと直火のイメージなのですが、直火ではなく、

ステンレス板の下で火が燃えていて、

熱くなったステンレスの上に油をひいて食材を焼くというタイプ

のものが多く見られました。

ちなみにそのバーベキュー台は真ん中に穴が開いており、

使い終わったら熱いうちにジュージュー水をかけて、

フライ返しやペーパータオルでゴシゴシやって

汚れを中の穴に落としてきれいにするのがマナーです。

一回だけ使ってみましたが、

大がかりなので二人の夕食にはフライパンで十分という結論に至りました。

もちろん、直火のものもありました。

 

大家族で来て、パパが家族の肉を焼いている姿はよく見ました。

みんなで外で食べるのは楽しいですよね。

 

欧米のリゾート地に無くてはならないバーベキューグリル

 

調味料など

これは基本的には一切ありません。たまに

「ご自由におとり下さい」

という形で「忘れ物」「不用品」がストックしてある場合がありますが、

消費期限も不明ですし、あてにはできません。

使う調味料は自前で調達しましょう。

ゴミ箱

ほとんどの場合、「燃えるゴミ」「缶・金属」「ガラス」など

分別になっている巨大ゴミ箱がキッチンの中か外にあります。

日本と同じく、場所に拠って分別方法が違っていて、

燃えるゴミでも「リサイクル」と「ゴミ」に分かれていたり、

ガラスの色によって「緑」「茶」「透明」

に分けるとか、いろいろなので、よーく注意書きを読みましょう。

ダイニングスペース

キッチンと同じ場所に机といすが並べられていて、

そこで食事もできるというパターンが多いです。

朝に夕に、

いろいろな国の、いろいろな家族が集まって、いろいろなご飯を作り

食べます。

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壁際にキッチン装備が並び、中央がダイニングになっている一般的なレイアウト

ダイニングが別室という場合もありました。

ポーチがあって、そこにベンチが並んでいたりすることもあります。

バーベキューコーナーにもたいていベンチと机がありますね。

車中泊者としては、

雨の日、風の日、寒い日、直射日光の強い日

  (つまり!ほとんど毎日???)

屋内でゆっくり食事ができるのは非常にありがたかったです。

ホリデーパークの周りにレストランもある場合は、

ダイニングでテイクアウトピザを食べているなんてのも良く見かけました。

 

ホリデーパークのキッチンのイメージはつかんで頂けましたか?

写真を見ていただいてもわかるように、

基本キッチンはよく清掃され、みんなきれいに使用しています。

日本人が言うのもなんですが神経質なくらいです(笑)

 

ただ、上記の写真はすべてTOP10ホリデーパークのもので、

設備の整った例だと思って下さい。

場所によっては、本当にお粗末な設備のところもあります。

 

ホリデーパークに到着する度に、キッチンを覗くのが楽しみでした。

いろんな国の人が「食」を分け合うホリデーパークのキッチン・ダイニング

楽しんでくださいね!