翼はなくても

行きたい、を少しずつ叶える

お手軽キャンピングカーってどんな車?

私たちが利用した、ニュージーランドでお世話になった小型キャンピングカー。

どんな感じのものなのか簡単に説明します。

 

ニュージーランドではキャンピングカーのことを「キャンパーバン」と言います。

(本格的なのも、小さいのもぜんぶ)

なのでここからは

キャンパーバン(=キャンピングカー)と書きますね。

 

すごく馴染みのある、この感じ!

私たちは北島10日間、南島20日

このエスティマ改良型のキャンパーバンをレンタルしました

北島→JUCY

南島→SPACE SHIP

 

2社とも、小型のキャンパーバンレンタル会社としては有名で、

2社ともに、エスティマ改良型のキャンパーバンを扱っています。

 

これが私たちが北島でレンタルしたキャンパーバン 

JUCY(ジューシー)社Cabanaです。

 

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JUCY社 の  Cabana

な~んか派手ですね(笑)

でも、車体は 

   トヨタ エスティマ 

そのまんまです。

 

寝るときはバックシートがフルフラットのベッドになります。

 

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JUCY CABANA のバックシートをベッドにしたところ

中もド派手ですが、

ね、「キャンピングカー」というより、むしろ、車中泊でしょう?(笑)

 

 

エスティマ改良型キャンパーバン

そもそも、ニュージーランドでキャンピングカーを借りようと

キャンパーバンのレンタル会社のサイトを見ると

 

大雑把に3タイプに別れます。

①ミニバンの後部座席がそのままベッドになる車

②ベッドがルーフトップにあって、後部座席にキッチンなどを組み込んだ車

③大型車にキッチン・ベッド・トイレ・シャワーなどを完備した本格派

 

お手軽キャンパーバンは①のクラスです。

ハイエースか、もう少し大きい車が②のクラス

一般的に「キャンピングカー」と言われてイメージするような車は

③のクラスになります。

 

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比較的大型の、より本格的なキャンパーバン

 

小回りが利く

とにかく、これが一番の利点です。

ニュージーランドの山越えワインディングロードでは、

大型車は本当に辛そうでした。

「のんびり行けばいいじゃないか」

とは言うものの、ニュージーランドの一般道は基本的に制限速度100キロです。

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100キロで走るニュージーランドの田舎道

ミニバスみたいな車体で一般道を100キロで走るはなかなか大変ですし、

普通車がすぐ後ろへ何台も並んで、いかにもイライラついてくると、

道を譲れるポイントに来るまで本当に落ち着きません。

また、ニュージーランドに多い「山越えワインディングロード」では

重い車体で連続するヘアピンカーブを切り抜けなければなりません。

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崖っぷちの急カーブが連続するアカロアへの道

こういう箇所にさしかかる度にお手軽車キャンパーバンで良かったと思いました。

 

装備は最低限

 

ちなみに、ニュージーランドではキャンパーバンは

セルフコンテインドとノンセルフコンテインドの2種類に分類されていて、

それぞれ泊まることができる場所に制約があります。

セルフコンテインドとは自己完結できるという意味になり、

トイレなどが完備されているタイプになります。

ニュージーランドのキャンプ場の中にはトイレもなにもない、

という所も相当あってそいうところはセルフコンテインドしか

駐車できないという規定があるようです

 

「お手軽キャンパーバン」はノンセルフコンテインドです。

 

キッチンの装備 : 簡易 ⇒ 簡便 ⇒ 本格

トイレ     : なし ⇒ 簡易 ⇒ 本格

シャワー    : なし ⇒ 簡易 ⇒ 豪華

TV・エアコン : なし ⇒ 本格

リビングスペース: なし ⇒ 簡易 ⇒ 豪華

 

と分けるとするとお手軽キャンパーバンは

 

キッチン    :小さな冷蔵庫(冷凍庫)・カチットコンロ、調理用具・カトラリー

トイレ・シャワー:なし

TV・エアコン :なし

リビング    :後部座席をイス型にアレンジ可能

 

となります。

ちなみに

「後部座席をイス型にアレンジ可能」とは言うものの、

車の後部座席を椅子にすることなんで、ただの一度もありませんでした。

まぁ、

後部座席よりは快適な椅子&テーブルがそこかしこにあったので

その必要がなかったというべきかもしれません。

アウトドアの楽しみに来ているのだから、当然かも。

 

基本的には

①移動する車

②食材と物品のストレージ

③ベッド

 

この3つのことにしか使いませんでした。

だから、調理・食事・トイレ・シャワー・リビングスペースなど

すべてにわたってホリデーパークの設備を精一杯利用して過ごします。

しかし、

私たちが利用した2社についても、

それぞれに特徴・工夫があって使い勝手がまるで違いました。

 

そして、ニュージーランドにはとんでもなくたくさんの

レンタルキャンパーバンの会社があって、

いろいろな車を出しているので、

気になる方は一度比較サイトを覗いてみて下さい。

 

ちなみに、大きい本格キャンパーバンで良く見かけたのは、

ミニバスくらいの大きさのベンツで、借りてないのでコメントできませんが、

上記の装備がフルで備わっていて、本当に小さな家を連れている感じ。

調理も食事もすべて車の中で済ませられるし、

中にはとってもラグジュアリーな車もあって、

小型車利用者としては、正直、うらやましいなぁと思いました(笑)。

そういう人も

調理や食事はキャンピングカー内でしても、

食器洗いとシャワー等は共用施設を使っている人たちが多かった気がします。

 

シャワーやトイレなどがあるととても便利には思うのですが、

タンクに給水したり、発生した汚水を管理をしなければならないので、

恐らく、給水や汚水処理の手間を考えると

「排水」が出るものは共同施設のものを使った方が楽なのでしょう。

なんども書きますが、いろいろクラスの車があるので、

どれだけの装備を求めるか?どれだけ予算があるか?

じっくり考えて最適なものを選んで下さい。

 

今度、私たちが借りるとすれば、少し大きめのものにすると思います。

基本の車体はハイエースなどで、

屋根部分が改造されてベットになっており、

後部座席に小さいながらもキッチン・リビングがあり、

さらにトイレがあるものもあります。

あまりラグジュアリー感はないですが(笑)とても便利なように見えました。

 

 電源を外から取らない

大型のキャンパーバンはホリデーパークなどで停車している間は、

電源を外から取ることができる「パワーサイト」

という電源付きのサイトを利用します。

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中央の白いポールがパワーサイトにある電源 車からケーブルを出して接続します

停車している間に電気製品(冷蔵庫・コンロ・電子レンジなど)を

ストレスなく利用する為です。

セカンドバッテリーがあり電源がない場所でも

電化製品を利用することができますが、

セカンドバッテリーが持つ間のみということになります。

 

しかし、お手軽キャンパーバンはミニ冷蔵庫くらいしか

セカンドバッテリーを使う電化製品がないので、

外から電源を取るシステムがありません。

セカンドバッテリーの充電は走行中に行われます。

 

仕様書によると停車中でも24時間くらいは

セカンドバッテーリーで冷蔵庫に利用可能のようですが、

私たちは、ホリデーパークに到着したら冷蔵庫の電源を落とし、

要冷蔵の食材は共用キッチンの冷蔵庫に収納していました。

(どうせ、キッチンで調理するので全部移動した方が楽だったからです。)

  

ただ「電源をとる必要がない」のでパワーサイトに泊まる必要がありません。

通常、パワーサイトは電源のないサイトより1000円程度は

高く設定されていますので、ホリデーパーク利用料は安く上がります。

 

レンタル料も小型

せっかくのニュージーランドなのだから、

ちょっと奮発して大型キャンピングカーに挑戦するのはありだと思います。

でも、

恐らくレンタル料は小型の3倍程度 1日あたり

・・・10月から11月では1万5千円~2万円程度はかかる感じでした。

いや、円安の今ならもっとすごいことになっていることでしょう。

(これは本当に、レンタルする季節・装備の良しあし

      ベースとなる車の年式などによって全く違います。)

 

レンタカー代+ホテル代(ただし、ホリデーパークが別途かかりますが)

と考えても、ちょっと割高になるかもしれません。

 

私たちは

「快適・安心を得たい場合はホテルやコテージに宿泊する」

という割り切りで、小型キャンパーバンを選びました。

つまり、キャンパーバン生活に疲れたら、ホテルライフに切り替えても

大きな損失にはならないようにしたかったのです。

しかし、

これも結果から言うと、

ニュージーランドのホリデーパークがけっこう快適だった為、

一度もホテルへの切り替えはありませんでした。

 

さぁ、皆さんはどうしますか???

「小型キャンピングカーも良いかも」

と思った方の為に、

次回は私たちが利用した2社のキャンパーバンについて詳しく説明します。